シリーズ教育第1回英語
- Japan meeting主席書記兼宣伝委員会委員長尾
- 2015年11月15日
- 読了時間: 2分
現在,世界は一体化が進んでいます。 19 世紀に始まったこの一体化は第二次世界大戦以降さらに急速になり現在では世界中どこにでも気軽に行けるようになりました。こうした状況のなか,小学校では英語が必修教科となりますます子どもたちに対する一体化にともなう教育の進展が期待されています。先日,西宮市議会の本会議でも小学校での英語教育の徹底を述べている議員がいました。 しかし,本当にそれでいいのでしょうか。小学校で英語を指導するということは,たしかに英語力向上にはつながりそうに見えます。 10 年後の高校生は現在の高校生よりもより難しい英文法や語彙力を身に着けているかもしれません。 しかしながら,小学生が学ぶべきことは外国語ではなく,おもに日本に関することと計算であるべきではないでしょうか。授業時間が限られている以上,むりやり英語教育を導入すれば無理が生じます。また,小学校で英語教育を導入したからといって英語が話せるようになるわけではありません。日本の英語教育の大きな問題として,難しい内容を勉強しても一向に話せるようにならないという点が挙げられます。 この点を,文部科学省はきちんと認識しているのでしょうか。英語教育の充実の背景に国際化があることは間違いないことです。それは文字通り「未来につながる教育」です。 しかし,話せるようにならないという問題が解消できなければ,それは未来につながりません。莫大な資金を投入しても外国人講師を招いてもすべてむだに終わります。 もう一度考えてみましょう。英語教育を充実させるなら,きちんと話せるように教育方法を工夫するべきです。そしてそれは,ほかならぬ子供たちの未来のためです。
Comments